AX資金・制度更新 2026-08-13|公開 2026-07-20

省力化補助金のカタログ型・一般型どちらを使うべきか|判断基準を整理する

この記事で判断できること

自社の省力化投資に、カタログ注文型と一般型のどちらを申請すべきか判断できる

制度の全体像:カタログ型と一般型は「同じ補助金の入り口違い」

中小企業省力化投資補助金には、「カタログ注文型」と「一般型」という2つの申請ルートがある。どちらも人手不足に対応するための省力化投資(IoT・ロボット・システム導入など)を補助する点は共通しているが、対象にできる設備の範囲、審査の重さ、補助上限額がまったく異なる。

制度を運営する中小企業基盤整備機構(中小機構)の公式サイトによると、カタログ注文型は「あらかじめ登録された省力化製品カタログから選んで導入する」方式、一般型は「オーダーメイド・セミオーダーメイドの設備導入やシステム構築など、カタログにない投資も対象にできる」方式とされている(出典:中小企業省力化投資補助金 公式サイト、確認日2026-07-20)。

自社の投資が「既製品を素早く入れたいだけ」なのか、「自社の業務に合わせて作り込む必要がある」のかによって、選ぶべき型は変わる。以下、3つの判断軸で整理する。

判断軸①:スピードと審査の重さ

カタログ注文型は、登録済みの汎用製品をカタログから選び、販売事業者と共同で申請する仕組みである。ただし事業計画書が不要になるわけではない。カタログ型でも、補助事業終了後3年間で労働生産性を年平均成長率(CAGR)3.0%以上向上させる事業計画を策定し、採択後はその達成に取り組む必要がある(出典:カタログ注文型とは|中小企業省力化投資補助金、確認日2026-07-20)。対象が登録済みの汎用製品に絞られる分、投資内容の検討自体は一般型より進めやすい型といえる。

一方、一般型は事業計画書の提出が基本要件となっており、労働生産性の向上率や賃上げ率、投資回収期間などを示す必要がある(出典:一般型とは|中小企業省力化投資補助金、確認日2026-07-20)。審査のハードルは上がるが、その分「カタログにない独自性の高い投資」を通せる余地がある。

補助金申請に不慣れで、まず小さく始めたい場合はカタログ注文型、自社の業務フローに合わせた開発・構築を伴う投資を考えている場合は一般型、というのが基本的な分岐になる。

判断軸②:対象にできる設備・システムの範囲

カタログ注文型は、あらかじめ登録された「省力化製品」の中から選ぶ方式であり、製品の改造やカスタマイズを前提とした投資には向いていない。汎用的な機器・ソフトウェアで課題が解決できる場合に適している。

一般型は、オーダーメイド・セミオーダーメイドの設備導入やシステム構築など、多様なニーズに対応できる(出典:中小機構の一般型リーフレット、中小企業省力化投資補助金(一般型)概要、確認日2026-07-20)。自社専用の業務システムを新たに開発するようなケースは、カタログ型では対象にならず、一般型を検討することになる。

なお、一般型では「イノベーション応援プログラム」に登録された革新的な省力化技術製品を導入する場合、審査において考慮され、相見積もりが不要になる措置がある(出典:一般型とは|中小企業省力化投資補助金、確認日2026-07-20)。

判断軸③:補助率と補助上限額

補助率・上限額は従業員規模によって変わるため、自社の規模に当てはめて確認する必要がある。

カタログ注文型(2026年3月19日改定後の基準、出典:2026年3月19日制度改定|中小企業省力化投資補助金、確認日2026-08-13)は、補助率1/2以下で、補助上限額は従業員5名以下で500万円(賃上げ達成時750万円)、6〜20名で750万円(同1,000万円)、21名以上で1,000万円(同1,500万円)とされている。

一般型(出典:一般型とは|中小企業省力化投資補助金、確認日2026-07-20)は、補助率が中小企業者で1/2(賃上げ特例で2/3に引き上げ可能)、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者で2/3とされ、補助上限額は従業員規模に応じて750万円から最大1億円まで設定されている(例:従業員5人以下は750万円、101人以上は8,000万円が基本額)。

投資額が小さく汎用製品で足りるならカタログ型の上限で十分間に合うことが多いが、独自システムの構築などまとまった投資が必要な場合は、一般型でなければ上限額に届かない可能性がある。

判断軸④:どちらを選んでも欠かせない前提条件

労働生産性の向上目標は型によって水準が異なる。カタログ注文型では補助事業終了後3年間で年平均3.0%以上、一般型では4.0%以上の労働生産性向上を計画することが必須とされている(出典:カタログ注文型とは一般型とは|中小企業省力化投資補助金、確認日2026-07-20)。

賃金・労務要件も型ごとに異なり、一般型のほうが重い。カタログ注文型は「全ての従業員の賃金が最低賃金を超えていること」が要件とされるのに対し、一般型は「事業所内最低賃金が事業実施都道府県の最低賃金+30円以上の水準であること」「1人当たり給与支給総額の年平均成長率3.5%以上増加」が求められる(出典:一般型とは|中小企業省力化投資補助金、確認日2026-07-20)。

補助金の採否や交付決定を保証するものではなく、要件は改定される可能性があるため、申請直前には必ず公式サイトの最新の公募要領を確認する必要がある。公募回次や受付期間も型ごとに異なり、随時見直されているため、本記事の数値ではなく公式情報を最終確認の基準にしてほしい。

まとめ:まず何を確認すべきか

判断の順番としては、まず「投資したい設備・システムがカタログに載っている汎用品か、自社仕様の作り込みが必要か」を切り分け、次に「投資額がカタログ注文型の従業員規模別上限(500万〜1,000万円、賃上げ特例時は750万〜1,500万円)で足りるか」を確認するとよい。両方とも「汎用品・上限内」であればカタログ注文型、どちらかが「独自性・上限超過」であれば一般型の検討が現実的になる。

※無料相談は当メディア運営会社のサービスです。

自社の業務のどこを省力化すべきかがまだ整理できていない場合は、ページ下部で無料相談の受付状態を確認できる。受付停止中は申込情報を取得せず、一般的な問い合わせ窓口だけを案内する。

制作・更新情報

執筆・公開責任
AX KNOW編集部
制作方法
生成AIを草稿整理と出典候補の照合に利用し、編集部が一次情報の確認・加筆修正・公開判断を行っています
更新日
2026-08-13
まず自分で確かめる

制度候補・一次情報の確認

Jグランツの公募中データから制度候補を検索できます。

制度候補を探す

無料・登録不要。適合や採択を判定するものではありません

担当者と確かめる

60分無料相談

この記事の内容を自社の業務に置き換えて整理します。

60分無料相談を予約

無料・オンライン。SaaSで足りる場合はその旨をお伝えします

※無料相談は当メディア運営会社のサービスです(運営者情報

AX・補助金 相談ナビ

業務の困りごとから、使える制度の可能性まで整理